スタンプカードの電子化:紙からウォレットへ移す手順
紙のスタンプカードは、今のお客様を失わずに1日で電子化を始められます。
スタンプカードの電子化は、①今の紙カードの内容を書き出す、②同じ内容でデジタルカードを作る、③レジにQRコードを置く、④紙の残りスタンプを引き継ぐ、⑤紙の受付を終える、の5ステップで進めます。お客様はアプリを入れる必要がなく、QRコードを読み取るだけでカードがスマホのウォレットに入ります。
この記事では、紙からウォレットへ移す具体的な手順と、移行期間によくある困りごとへの対応をまとめます。
スタンプカードの電子化とは何か
ここでいう電子化は、紙のスタンプカードを、iPhoneのApple WalletやAndroidのGoogle Walletに入る「ウォレットカード(ウォレットパス)」に置き換えることです。航空券やコンサートのチケットと同じ仕組みで、お客様のスマホに最初から入っている機能を使います。
専用アプリを作る方法もありますが、お客様にダウンロードしてもらう手間がかかり、開発費も大きくなります。小さなお店ではウォレットカードのほうが始めやすいのが一般的です。違いはウォレットパスとは?で詳しく説明しています。
電子化の前に:今の紙カードの内容を書き出す
まず、今使っている紙のカードを1枚手元に置き、次の項目を書き出します。デジタルカードもこの内容をそのまま使うと、常連さんが混乱しません。
| 項目 | 例 |
|---|---|
| スタンプ数 | 10個 |
| 特典 | ドリンク1杯無料 |
| 押す条件 | 1来店につき1個 |
| 有効期限 | 最終来店から6か月 |
| 併用ルール | 他の割引との併用不可 |
この機会にルールを見直すのも一つの手ですが、変えるなら1点だけにしておくと説明が楽です。
ステップ1:デジタルのスタンプカードを作る
stampaの場合、ブラウザだけで作れます。
- stampaに登録する
- ロゴと色を選ぶ(紙のカードに近い色にすると、お客様が自分の店のカードだとすぐ分かります)
- スタンプ数と特典を入力する
- プレビューで見た目を確認する
所要時間はおよそ5分です。
ステップ2:レジ前にQRコードを置く
お客様がカードを受け取る入り口は、レジ横のQRコードです。stampaでは印刷できるQRコード付きのPOPを用意しています。
置き場所のコツ:
- お会計の待ち時間に目に入る位置(トレーの横、レジの正面)
- 目の高さに近いところ。床置きの看板より卓上POPが読み取られやすい
- 「アプリ不要・10秒で追加」と一言添える
詳しくはレジのQRコード掲示物をご覧ください。
ステップ3:スタッフが押し方を覚える
スタッフは自分のスマホで、お客様のウォレットカードに表示されたQRコードを読み取り、スタンプを押します。レジやPOSとの連携、専用端末は不要です。
最初の1週間は、こんな声かけを決めておくとスムーズです。
「スタンプカードがスマホに入るようになりました。このQRコードを読み取るだけです。今日の分のスタンプも押しますね。」
チームへの導入手順はデジタルスタンプカードをチームで導入するにまとめています。
ステップ4:紙の残りスタンプを引き継ぐ
移行でいちばん質問が多いのがここです。方法は主に2つあります。
方法A:同じ数をデジタルに押して、紙を回収する
紙のカードを見せてもらい、同じ数のスタンプをデジタルカードに押します。紙のカードはその場で回収するか、斜線を引いて返します。常連さんが一度にデジタルへ移るので、移行が早く終わります。
方法B:紙は満了まで使える、新規はデジタル
すでにある紙のカードは最後まで使えるようにして、新しいお客様からデジタルにします。説明はほぼ要りませんが、紙とデジタルが並ぶ期間が長くなります。
どちらでも構いません。大事なのはどちらにするかを決めて、レジに書いておくことです。スタッフによって対応が違うと、不公平に感じられます。
ステップ5:紙の受付を終える日を決める
移行期間は1〜3か月が目安です。終了日の2〜4週間前から、レジとSNSで告知します。
- 「〇月〇日で紙のスタンプカードの新規発行を終了します」
- 「お手持ちの紙カードは〇月〇日までにご提示ください。デジタルに引き継ぎます」
ただし、スマホを持っていないお客様には、紙のカードを例外として残しておくのが現実的です。全員を無理にデジタルへ移す必要はありません。
電子化すると何が変わるか
紙のときにはできなかったことが、いくつか可能になります。
- 紛失がなくなる:カードはスマホの中にあるので、財布に入れ忘れることがありません
- 不正スタンプが防ぎやすい:スタンプはスタッフのスマホからしか押せません
- お知らせが届く:ロック画面に「あと1個で無料です」「今日はスタンプ2倍」などを表示できます
- 自動の声かけ:誕生日メッセージ、しばらく来ていないお客様への呼びかけ、Googleレビューのお願い
- 数字が見える:リピーター数や再来店の様子を統計で確認できます
一方で、スマホを使わないお客様が多いお店や、イベントでの一時的な配布なら、紙のほうが手軽な場合もあります。比較は紙のスタンプカードとデジタルの比較を参考にしてください。
電子化の費用はいくらか
ウォレットカード型のサービスは、月額制が一般的です。stampaは2026年11月時点で無料で使えます(全機能・カード枚数無制限・クレジットカード登録不要)。通常料金は、アクティブ顧客100人までは無料、有料プランは月額29ユーロからです。印刷代がかからなくなる分も考えると、紙との差は小さくなります。
まとめ:まず1枚、自分のスマホで試す
スタンプカードの電子化は、全部を一度に切り替える必要はありません。まずデジタルカードを作り、自分のスマホのウォレットに入れてみて、スタッフ同士で押し合ってみてください。それで問題なければ、レジにQRコードを置くだけです。
stampaは2026年11月時点で無料、設定は約5分です。無料で始めるからどうぞ。